患者への保健指導を成功に導くポイント
患者への保健指導を成功させるには、お互いの信頼関係を築く必要があります。一方的に知識を伝えるだけでは、患者の心になかなか届かないからです。まず日々の何気ない会話を通じて、患者がどのような生活を送り、何を大切にしているのかをしっかり傾聴しましょう。
相手が「この人なら自分のことをわかってくれる」と心を開けば、こちらの提案を真剣に受け止めてくれます。保健指導の場においては、教える側と教わる側という壁を取り払い、共に健康を考える伴走者としての姿勢を持つことが大切なのです。
指導の最中には、患者の生活習慣や考え方が医学的に正しくないと感じる場面もあるかもしれません。しかし、そこで即座に否定するのはタブーです。誰しも自分の生き方を否定されれば、心を閉ざしてしまいます。この場合は、なぜそのような習慣が身についたのかの背景を探り、目線を合わさえて共感する言葉をかけましょう。最初に患者の価値観を聞き入れ、現在の生活に無理なく取り入れられる代替案を一緒に探る姿勢こそが、良い変化を生み出す鍵となります。
具体的なアプローチを行う際は、高すぎる理想を掲げずに、小さな目標を段階的に設定していきましょう。「1週間だけ、ごはんの量を3分の1減らしてみる」といった、達成しやすい目安を一緒に探るのが大事です。
もし患者が目標達成できたら、こまめにきちんと褒めましょう。小さな成功体験の積み重ねが患者の自信につながり、継続的な意識が生まれるからです。患者自身のやる気を育て、歩幅を合わせて伴走することが、より良い保健指導の在り方といえます。
糖尿病患者に接する看護師の条件
生活習慣病の一つである糖尿病は、看護師も外来や病棟でよく接する疾患の一つです。糖尿病だけでなく、時にはいくつもの病気の根底に糖尿病があるということも少なくありません。血糖コントロールは、合併症を悪化させないため、またいつまでも生活の質を保っていくために重要なことです。
血糖コントロールにおいては、日々の生活習慣、特に食生活や運動習慣を見直すことが大切です。糖尿病は始めはあまり症状がないため、疾患自体を軽くとらえている患者も少なくありません。そのため、根気よく指導することが重要です。
この指導を担うのが、医師や看護師、栄養士です。患者の生活習慣をとらえ、理解度に合わせて指導する必要があります。
この時に、重要な条件が一つあります。それは、看護師自体が体型を管理できているかということです。看護師も不規則な勤務が続いたり、ストレスで暴飲暴食をするということも少なくありません。忙しいので食べるのが趣味になり、太った看護師がいることも珍しくはありません。
しかし太っている看護師に、食事の指導をしてもらうと患者はどう感じるでしょうか。油物や甘いものを控えるように、一日のカロリーの目安は1500キロカロリーです、目標体重は50キロですと具体的に目標を出されても、なかなか説得力はないでしょう。
やはり看護師が食事や栄養指導を行う場合、自身もきちんとコントロールできていることが前提になります。それが患者の信頼感につながり、指導の際の説得力にもつながるといえます。
糖尿病患者との向き合い方を模索したい看護師はこちらのサイトもチェック!